家の中に居心地の良いスペースを!ヌックのアイデアと取り入れ方をご紹介
「Nook(ヌック)」という言葉を聞いたことはありますか?
意味を調べてみると、“A nook is a cozy little corner or a small, safe area. All nooks are small and sheltered in some way.”-vocabulary.com- (日本語訳:キッチンの隅や書斎・リビングの角に設ける「リラックスして籠る場所です」)
ヌックとは、「居心地の良い、こじんまりとした場所」のことを指します。弊社ではよくファミリールーム、リビング、ライブラリー、キッチン等にヌックを作ります。
リビングのソファもくつろぎのスペースではありますが、それとは少し異なり、もっとパーソナルな時間を楽しみたいと思うときに利用するイメージです。そのため、弊社では、日当たりの良い窓際にお昼寝スポットとして設けたり、本棚の周辺に読書を楽しむ場所として設けたりします。ちょっとしたデッドスペースを有効活用する際にもヌックを検討したりします。
今回は、どんなヌックの作り方があるのか、弊社の事例を元にご紹介します。
<日当たりの良い場所に設けた、絶好のお昼寝スポット>
こちらの家のLDKは、長方形の角を斜めに切り取ったような形をしています。マンションの高層階で、斜めの箇所は一面窓のため大変眺望が良いお部屋でした。そのため、窓際に沿って、造作のソファを設けるプランとし、キッチン側を向いて座るようになっています。
その造作ソファの延長線上、柱にぶつかる場所は、最も日当たりがよいので、そこに大きなヌックを作ることになりました。柱に背を向けて座ったときに、幅が1300mm、奥行きが一番深いところで1800mm程度の大きさとなります。柱側の壁に寄りかかって座って、足を伸ばしても余裕です。
実は、ヌックの下は収納になっています。奥行きがあるので、長い物を収納する場所になっています。
<ゲストベッドを兼ねたヌック>
こちらのプロジェクトでは、ライブラリー兼ゲストルームにヌックを設けました。
リビングと接している部屋で、且つ扉がない部屋ではありますが、ちょうど壁でリビングからは見えない場所にヌックがあります。
ゲストのベッドとしても使用できるように計画し、下の扉を引き出すとセカンドベッドが出てくる仕様になっており、2名まで寝ることができます。少し奥まった空間なので、普段も静かに過ごすことができますし、ゲストの方もプライベートが守られています。
<TV収納の一部をヌックに>
TV収納の延長線上にヌックを設けるケースもあります。TV収納を部屋の角まで伸ばし、一部をヌックにしています。
こちらは、クッションやボルスターも、造作家具に合わせて、生地を選び、サイズを指定してオリジナルで製作していただいたものです。(オリジナル家具について、こちらのブログでも詳しく紹介してます)
<中目黒の家>
この部屋も同様に、TV収納の一部をヌックにしていますが、テラスに面している方に設けています。
大きな窓を全開にすると、リビングがテラスと一体になるので、外の風を感じながら、読書やお昼寝を楽しめる場所となっています。TV収納も正面から見えないように、壁の裏に本棚があります。
<麻布の家>
オープンな場所の一部ではなく、少し閉ざされた場所にヌックを作るのも、よりプライベートな空間となり良い方法だと思います。こちらは窓際にヌックのための空間を設けた事例です。
奥まった場所にあるため、読書のための時間がより楽しめそうです。
どこにどんなヌックをつくりたいか、想像するだけでワクワクしますよね。
新しい住まい作りのヒントになれば幸いです。