機能性とデザインを両立した、キッチンデザイン寸法
キッチンは家の中で最も使用頻度が高く、家族や友人などが集まる大切な空間です。毎日つかう場所だからこそ、デザインはもちろんのこと、使いやすさもこだわりたいですよね。
utideでも多くのキッチンをデザインして来ました。今回は、デザインをするときにお客様からのご要望が多い、オープンキッチンの「手元隠し」と「家電収納」の際の寸法をご紹介いたします。
<ワークトップの手元隠し>
今は定番となってきた対面式キッチン。弊社でもお客様からご依頼を受けることが多くございます。
料理をしながら、家族の様子をみることができ、また会話もしやすいのが大きなメリットですが、キッチンのワークトップ(シンク、コンロ、作業スペースなど)は何かとごちゃごちゃしがちなところなので、可能な限り隠したいですよね。
川崎の家では、既存のキッチンに造作をアイランドに継ぎ足しています。アイランドはリビングに面しているので、ワークトップ902mmの高さに対して、対面カウンターの高さを1260mmにしています。ワークトップとの差は358㎜です。この高さですと、キッチンツールや調理家電などをワークトップの上に並べておいても、反対側から見えることはありません。
葉山の家では、ワークトップの高さ900mmに対して、対面カウンターの高さを1250mmにデザインをしました。ワークトップとの差は350mmでデザインをしています。施工は、KONARAHOUSE(コナラハウス)さんに依頼いたしました。
南麻布の家では、川崎の家と同様に、既存のキッチンに造作を継ぎ足しました。ワークトップ880㎜の高さに対して、1100㎜の対面カウンターの高さをデザインしています。220㎜のワークトップとの差ですが、この高さは程よく「開放感の演出」と「生活感を隠すこと」ができ、使い勝手の良いキッチンにしてくれます。
<家電収納>
オープンキッチンは煩雑になりがちなので、utideでは家電収納をつくることが多いです。
鎌倉の家では、炊飯器とトースターをアイランドに収納できるようにデザインをしました。使う頻度が多い家電は、導線上使いやすい場所に「住所」を設けてあげることで、自然にスッキリと保つことができます。奥行きは家電がしっかりと収まるように、500mmにしています。また、カウンター側はカトラリーを入れられるように収納スペースをつけました。
こちらのキッチンは、ZIQUTO(ジクート)さんに協力をしていただき施工していただきました。
葉山の家では、アイランドの右側に家電収納スペースをデザインしました。オーブンレンジがしっかりとおけるように、幅613㎜、縦は428mm、奥行きは613㎜です。スッキリしているのに収納力を多く確保でき、使い勝手も良いアイランドキッチンになりました。
理想のキッチンを実現するためには、ご自身のライフスタイルや家族構成をしっかりと見つめ直すことが大切です。
少しでも参考になれば嬉しいです!