テレビの置き場所に悩みませんか?テレビ収納のアイディア

リビングにTVは置かれてますか?

 

最近はipadで映像を各々みたり、プロジェクターでみたりとTVを置かないご家族も増えていますが、TVをリビングに置くことを希望される方が多いです。ただ、テレビは「大きな黒い塊」なので(最近は特にサイズも大きくなってきているので)、そのまま置くだけでは、せっかくインテリアにこだわったリビングでも台無しになってしまいます。そこで、テレビについては初期段階から詳しくヒアリングを行った上で、デザインを進めています。

例えば、

 

TVはリビングでソファーでくつろぎながらご覧になるのか?
TVはどれぐらいの頻度でご覧になるのか?
TVとつなげたい機器類は何があるか?
スピーカー等音響効果のご希望はあるのか?
TVを見る位置を変えられる様にしたいか(角度調整のアームをつけるか)?
ご希望のTVサイズは?

 

等、TVにまつわる生活習慣を細かく伺います。
そして、TVをご覧になる頻度が高い場合は「TVを隠す」デザインではなく「TVを目立たせなくする」デザインを考えます。

壁掛けにする場合は下地が必要ですし、機器類と綺麗に繋ぐには配線が見えない様な配線を計画を行いたいので、施工の早い段階から方向性を決める必要があります。TVのデザイン計画は、簡単に見えて、なかなか難しく大事なポイントなので、今回は弊社の事例を元に、TV収納についてご紹介したいと思います。

 

<TVを目立たせなくする(見せる)場合>

まずは、TVを見る頻度が高く、リビングでご家族みんなでTVを日常的にご覧になる場合の手法を4つご紹介します。

 
1)壁の中に埋め込む
ご希望されるTVのサイズに合わせて壁に開口を開け、その中にTVを壁掛けます。多くの場合は1サイズ大きくできるようなゆとりを考慮して開口を開けています。また羽出しアームを背面につけ、日光の反射や座る位置によって角度を変えられる様にしています。開口の周りにモールディングを回したり、タイル壁の中に埋め込んだりデザインは様々です。
TVの大きさを事前に決める必要がありますが、ピッタリ納めることができ、空間の中に馴染むので、utideではよくこの手法をご提案しています。

 
麻布の家では、ご家族でTVをご覧になる頻度が高いということから、リビング中央にTVを、左右にアートを配置し、壁一面をデザインしました。さまざまな機器との接続を希望されていたため、TV下に収納を設け、放熱できるように扉はラタンとし、背面を開けています。
配線を頻繁に変えることも希望されていたため、TV裏側の収納から点検等できるように配線をしています。

 

2)造作家具の中に埋め込む
TV収納を造作する場合も、ご希望のTVサイズに合わせて開口を検討して進めます。造作家具に埋め込むメリットは配線のしやすさです。とくにリノベーションなどで壁埋め込みが難しい場合にお勧めです。
川崎の家では、キッチンの「手元を隠す」目的で造作した家具の一部にTVを納めました。窓の面積が多く、壁面が少ないマンションであったため、窓際に造作のソファを設置し、この場所をTV収納とすることにしました。角度を変えられる金物を、TVの背面に設置し、見るときは手前に引き出すことが可能です。

 

3) グラスルーチェを用いる
Glas Luce(グラスルーチェ)はご存知ですか?
グラスルーチェはTVを特殊なミラーで覆うため、スイッチをオフにするとミラーに空間が美しく写りこみ、TVの存在感を消してくれます。特に暖炉と組み合わせる場合などにおすすめです。
横浜の家では、グラスルーチェの下に暖炉を設け、タイル壁と同面に収めるようにデザインしました。

 

4)TVを置く想定で造作家具をデザインする
TVのサイズが決まってない、将来買い替えるかもしれないという場合は、置き型でご提案しています。その場合は、空間全体のバランスがとれるように、置いても違和感がな良い様に、目立ちすぎない様に、造作家具をデザインします。もちろん配線も造作家具内で見えなくなるように計画します。

 

<TV隠す場合>

TVを見る頻度が少ない場合や、来客時は隠したいという場合は、扉でさっと隠せるTV収納を検討します。フリッパードアは開閉が面倒で、折戸は開けた時に扉が目立って邪魔になるので、弊社では引き分け扉の中にTVを入れるデザインにしています。見たい時だけ、さっと扉をあけてTVが出てくる、そんな仕組みです。簡単に生活感を極力減らすことができます。

国立の家では、中央にTVが収納されており、扉は壁の中に引き込まれるようになっているため、扉を開いた状態でも、違和感がないようなデザインにしています。また左右壁の下には大きなスピーカーも入っており、音響とTVが隠れる仕組みとなっています。

 
<番外編:プロジェクターでTVをご覧になる場合>


負担はipad等で映像をみたり、小型テレビでニュースをみるが、家族団欒の時は大画面で映画をみるお客様も少なくありません。そんな時はプロジェクターをご提案しています。使用していない時は白い壁となり、壁の下を飾り棚として利用できます。
鎌倉の家では、リビングルームに隣接しているランドリールームにプロジェクターを設置し、リビングの壁に投影できるように計画しました。壁の下(映像が映らないところ)には、オープン棚を設け、映像を移していない時は白い壁+装飾棚としてご利用いただいています。
 

<TVをインテリアに馴染ませて配置するポイント>

インテリアに馴染ませてTVを配置するために、一番大切なのは、生活の中でTVはどういう位置づけなのかを、話し合うことです。その上で、入念に早めに計画をすることが大事です(配線・下地は工事の早い段階で決める必要があります)。
 

録画やDVD視聴のための機器、ゲーム機器、スピーカーなど、TVに何を繋げたいか
それらをどこに収納するか、どこを通してTVと配線するか
機器が追加になった場合や故障した場合はどこからメンテナンスを行うか

・・・・等
 

なかなか複雑なので、設計士さんや施工会社さんに早めにご相談してみてくださいね。
最初からしっかり計画をすれば、TVはうまくインテリアに馴染ませることはできます。

今回のブログが少しでも参考になれば幸いです。

 

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