輸入家具のプロセスからデメリット・リスクまで!失敗しないためのポイント

海外のインスタやピンタレストで見つけた、素敵な家具や小物を購入してみたいと思ったことはありませんか?
でも、どうやって買えばよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

 

弊社では長年、小さいものはつまみから、大きなものはソファーまで、海外から輸入しているので、今回はどのように弊社が購入しているか、そしてどんなリスクがあるのかをご紹介したいと思います。

 

<購入先>

弊社の購入ルートは、オンラインで購入する場合と、卸元から直接購入する場合の2通りあります。

 

1.オンラインで購入する場合
日本以上にオンラインで「家具」や「アート」までを購入するのが一般的な海外では、たくさんのインテリアショップがオンラインサイトを自社で持っています。中でも、海外発送をしてくれるところや、円決済ができるオンラインショップもあります。

 

その一つがPottery Barnです。アメリカで街を歩けばPottery Barnに遭遇するぐらい、アメリカ人には手頃で馴染みのあるブランドですが、大型商品(ソファー等)や照明以外のほとんどはオンラインで日本から購入できます。ポチすれば、1週間から2週間程度でご自宅まで届けてくれるので、手軽でお勧めです!


他にも、CB2Crates & BarrelRHからも購入しますが、これらブランドは日本直送は行っていないので、転送会社Shipito経由で輸入しています。転送会社はいろいろありますが、Shipitoはかれこれ10年ほど使っており、日本人スタッフもいますので、安心です。また配送業者(DHL / 佐川等)も指定できるので便利です。

Shipitoは年会費などは不要で、商品ごとに手数料を支払う形式です。検品することも、他ブランドと同袍することも、オプションメニューとして用意されています。
弊社の場合は、物量が多いので、年会費を支払って、アメリカ国内の税金がかからないオレゴン州の倉庫を借りています。アメリカの場合、送付先の州によって税率が異なるので、オレゴン州のshipitoを送付先にすることで、アメリカ国内の税金を抑え、手頃にお客様にお届けできるようにしています。

 

日本への直送サービスがないブランドの場合は、一旦Shipitoに送り、そこから日本に送るので、発注してから日本に届くまでに3-4週間かかります。アメリカのオンラインショップであれば上記の方法で購入が可能ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

2. 卸元から直接購入する場合

直接エンドユーザーに売ってくれないブランドの場合もあります。特にヨーロッパやオーストラリアが多いのですが、その場合は、直接ブランドとやり取りをし、会社の審査を受け、アカウントを取得しています。個人で輸入するのはなかなか難しいので、どうしても気になる物がある場合は、デザイン事務所に相談してみると良いかもしれません。

 

小さいものは弊社が法人アカウントを持っているFEDEXで送っています。やり取りはとてもスムーズなので発注から納品まで1週間ぐらいで届きます。ただ多くの場合、海外のカード決済はNGというブランドも少なくないので、海外送金をしています。

 

大きいものは、船便で送っています。長年お付き合いのある、建材メーカーさんが毎月船を出されているので、その建材と一緒に混載して送って頂いています。費用は抑えられますが、スケジュールが読めないので、お客様には、その旨ご理解いただいてから送っています。出航が遅れたり、途中で別の国や地域に寄った関係で遅延したり、日本に着いてからも通関で時間がかかったり、いつも心労が絶えないです(笑)。

 

<輸入家具のリスクやデメリット>

輸入家具や小物は、とっても手頃で素敵ですが、リスクやデメリットが色々あるので、弊社がこれまで何度も輸入してきた中で体験したリスクやデメリットをご紹介したいと思います。

 

1. つくりが甘いことがある
海外の家具はつくりが甘い(=雑ということ)ことがたまにあります。
多少の傷があったり、ガタついたり、金属箇所の溶接が雑だったり・・。海外では許される範囲なのかもしれませんが、日本人が見ると気になってしまうものも少なくありません。その点を、事前にお客様にご了承いただいた上で、発注しております。

 

多少の傷の場合は、味として仕方がないとすることが多いのですが、流石にひどいというケースもあります。先日は素敵なブラケットライトが届いたのですが、裏側を見ると溶接が曲がっていて、取り付けると斜めになってしまう状態でした。日本でまっすぐに直すことができるので、直接メーカーと交渉をし、まっすぐに直す費用相当を返金してもらいました。これは「商品に損傷があることを発注後30日以内に証明できた」為ですが、発注後30日以内に開封することが出来ないケースの方が多いかもしれません。

2. オンラインショップで購入した商品の返品交換は難しい
上記の通り返品期間は各ブランドが設けていますが、オンラインショップでShipitoを経由して購入した場合、日本への配送はこちら都合なので(彼らとしての配送先はShipitoの倉庫であるOregonなので)、仮に期間内であっても、日本からその国へ送り返すコストはこちらで持つことになります。そのため、商品が明らかに違っている場合は先方の明らかなミスという論点で、返金交渉をします。

 

例えばキャスターなしの椅子をオーダーしたのにキャスターがついていたり(一体型で外せない)、背面が仕上がっていない家具が届いたり(写真では背面が仕上がっている)等、予期せぬことが多々おきます。日本側で何かできることは考えつつ、なんとか少しでも返金いただけるよう、かなりの時間をかけて交渉をしています。このやり取りは、英語が堪能でないと難しく、時間もかかるので、大変です。

 

3. 配送のリスク
配送業者も細心の注意を払ってくださっていますが、どうしても輸送中に破損してしまうケースがあります。ミラーの一部や、アートのガラスフレームにヒビが入っていることは、これまでも良くありました。ここで大事なポイントは、開封前の段ボールを撮影することです。明らかに段ボールが凹んでいて、開けた時に壊れていれば、「輸送中のダメージ」として配送業者に交渉ができます。

このようにオンラインショップであれば購入は簡単ですが、何かあった場合は交渉は難しいとリスクを承知の上購入されると良いと思います。その点、卸元からの購入は大変ですが、返品交換等も柔軟に対応してくださるのがメリットです(ただ、個人での購入はなかなか難しいですね)。

 

<お知らせ>

-輸入家具が実際に見れる販売会を実施-
11月27日(水)、28日(木)、30日(土)に、新しいベッドヘッドのローンチを記念して、販売会を開催いたします!今回の販売会は、弊社でデザインしリノベーションした青葉台のマンションで行います。LD(リビング・ダイニング)エリアでは、卸元から輸入した家具や照明を中心にコーディネートした空間をご覧いただけます。
オンラインショップで販売中の家具も一部展示しておりますので、実際の質感や雰囲気を体感していただける絶好の機会です。展示商品はこちら

 

ご参加希望の際は、参加フォームにご記入をお願いいたします。

 

気になる方はぜひご来場ください。皆さまのお越しを心よりお待ちしております!

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