綺麗で機能的なインテリアをつくるコンセントの位置について

コンセント、給湯リモコン、インターフォン、スイッチの位置はとっても大切です。

 

機能的にあるべき所にないと日常が不便ですし、いくら素敵な壁紙にしても、そこにスイッチやコンセントがあったり、ソファ横のフロアコンセントのコードが壁までのびていたりしてはデザインが台無しなので。

 

今日は、弱電の中でもコンセントについてお話しします。

 

まず、コンセントの形は大きくわけて3つあります。
家具用コンセント、一般コンセント、そしてフロアコンセントです。

 

<家具用コンセントの使用事例>

家具用コンセントは小さな細長いコンセントです。
神保-家具コンセント
機能的に必要ですが目立たせたくない時に、家具用コンセントを使います。
弊社ではキッチンカウンター上や、アイランドキッチンの側面で使うことが多いです。

 

鎌倉の家-家具コンセント

 

渋谷の家-家具コンセント

 

少し特殊ですが、私の自宅のように、家具用コンセントを壁につけることもできます。

 

齊藤自宅-家具コンセント

 
また、スイッチやUSBポートとも組み合わせることもできます。
 

南麻布の家-家具コンセント

 

<一般コンセントの使用事例>

一般コンセントは、縦120mm横70mmの普通のコンセントです。
家具の後ろ等で目立たなく設置できる場合は、かなり細かく床からの高さを指示します。
例えば、ベッドサイドテーブル下に配置する場合は、サイドテーブルの位置を決めた上で、家具の脚や天板を避けた場所に設置するよう計画します。
 

横浜の家-主寝室コンセント計画

 
可能な限り見せたくないので、洗面台の側面につけることもあります。
 

渋谷の家-洗面所-見えないところにコンセント2

 

渋谷の家-洗面所-見えないところにコンセント1

 

<フロアコンセントの使用事例>

フロアコンセントは床に埋め込むコンセントです。弊社では、リビングとダイニングでよく使います。
リビングはフロアランプがソファ左右に配置されることを想定しソファ下に、ダイニングはホットプレートなどを使うときに配線が邪魔なので、ダイニングテーブル下に配置します。
床暖房を計画している場合は、床暖房マットを避けて配置します。
 

葉山の家-フロアコンセント

 

<弱電計画の大切さ>

このように、綺麗で機能的な家を作るには、単に内装素材や家具を選ぶだけではなく、弱電計画がとても重要です。
 
日本では新築戸建の場合、建築の後にインテリアを考えるというケースが少なくないと思いますが、そうなるとスイッチがアートを飾りたい壁の横にあったり、アクセントクロスの真ん中にコンセントが出てしまったりすることがあります。
ですので、私たちに新築のご依頼がある場合は、当初から建築家と計画を進め、インテリアと建築を同時に考えています。
 
着工後まもなく配線工事が始まるので、その段階で家具やアートの配置を想定するのは大変ですが、コンセント一つで空間が変わると思って、じっくりと弱電計画をされると良いと思います。

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