まるで壁のような隠し扉のあるTV収納のデザイン

大きな面として壁をデザインしたい時に、そこにある扉や収納の存在感を消すことを考えたくなります。

 
現在、高さ5280mm × 幅3766mmのTV収納をデザインしているのですが、TV横の収納扉が1枚では使い勝手が悪く、ヒンジに負担がかかりすぎるので、割れ目が見えないように扉をリブ状にすることを考えました。

以下の写真のような角のリブ状にすれば、リブの凹凸と割れ目が同化するためです。
 

 
リブも太さや深さによって印象が異なり、今回のような大きな空間の場合は、近くから見る場合と遠くから見る場合で印象も変わってきます。
実際の大きさのリブの模型をつくって、検証しました。
 

 

また、リブの形状にも角型、半円型、波型などあり、結果的にはお客様のご希望で角ではなく半円型のリブになりました。
今回はできるだけ繊細な印象にしたかったので、リブを立体的にスケッチアップで作り、検証をしました。
 

 

扉の割れ目は見えるデザインとなりましたが、Rのリブの扉にしたことで、空間に遊びと柔らかさが追加され、また想像を超えた素敵な収納になりそうで、完成が待ち遠しいです。

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