いつ来客があっても大丈夫！メイン玄関を綺麗に保つための「ファミリー玄関」
ファミリー玄関とは、その名の通り、家族専用の玄関です。
大きなシューズインクローゼットを玄関横に設けて、玄関を綺麗にたれている住まいは多いと思います。
ただ、よく使う靴は一足、二足出てしまったり、お子さんがいらっしゃる場合は、出しっぱなしになることが少なくないと思います。
そこで、弊社では可能な限り、出しっぱなしが気にならない、たっぷり収納できるファミリー玄関を玄関の横に設けます。
メリットだらけのファミリー玄関について、事例とともにご紹介したいと思います。
＜ファミリー玄関の考え方＞
ファミリー玄関とは、その名の通り、メインの来客用玄関とは別に設けた家族用の玄関です。
1、動線について
ガレージや勝手口とつなげるケースもありますが、できる限りメイン玄関の隣に設けるようにしています。
靴をどちらの玄関で脱いだかわからなくなったり、いつもファミリー玄関ばかりでメイン玄関は飾りのようになってしまうからです。
また、ファミリー玄関はメイン玄関と隣接していても、壁で仕切り、上がり框の位置も玄関から見えない位置にすることで、靴が脱ぎっぱなしの状態でも、メイン玄関からは見えません。
2、収納について
ファミリー玄関はできるだけ容易に物がおけるように、オープン棚にし、宅配の一時的な置き場としても活用できるように、スペースを広くとるようにしています。
大きな収納スペースが確保できる場合は、お出かけの際に必要なティッシュ・ハンカチ、季節に応じて必要なカイロや虫スプレー、傘、お子さんの学校の持ち物、部活動や習い事の道具など、たくさん収納することができます。
そうすることで、メイン玄関はいつでも綺麗に保つことができ、お花や季節の飾り物を楽しめる空間になります。
＜事例1 横浜の家＞
メイン玄関とガレージの間にファミリー玄関を設けた事例です。
お子さんは徒歩で通学、ご夫妻はお車で通勤されるので、徒歩で帰宅する場合も、車で帰宅する場合も、ファミリー玄関を通れるように、プランニングしました。
メイン玄関から見えるクローゼットは、弊社でデザインしたカマチを施した扉を設置し、輸入金物を取り付けています。
反対にメイン玄関から見えない壁（ガレージから入ると正面にある棚）は、オープンな可動棚を設けており、たくさんの靴が収納できるようになっています。
小さなお子さんもいらっしゃるので、一時的にバギーを置いたりするスペースとしても活用いただいています。
＜事例2 鎌倉の家＞
同じく、メイン玄関の横にファミリー玄関を設けた事例です。
この事例ではガレージと家が離れた場所にあるため、ガレージとは繋がっていません。
帰宅してすぐ手を洗えるように、ファミリー玄関の出口に手洗いを設けました。
＜事例3 代々木の家＞
メゾネットのマンションで、1階にも2階にも玄関があるので、ガレージに近い1階をファミリー玄関としました。
家族一人ずつのロッカーには、それぞれのよく履く靴や、バッグやコート類を置くことができ、別途設けた靴箱は、4列あり、家族全員分の靴がたっぷり収納できるようにしています。
また、玄関正面の土間部分にはオリジナルベンチを設け、靴がはきやすいようにしています。
大きな玄関は素敵ですが、思い切ってファミリー玄関を設けることによって、日々のストレスが解消され、生活動線がスムーズになります。
間取りを工夫すれば、ファミリー玄関を設けることは可能なので、リノベーションや新築をお考えの方は、ぜひ検討してみてください。