オーダーキッチンだからこそできる、あったらいいなが詰まった理想的なキッチン
弊社では、お客様のご希望をお聞きして、ゼロからキッチンをデザインし、オーダーキッチン会社に製作/施工をお願いすることが多いです。
コストは既製品と比べると高額となり、制作時間もかかりますが、オープンキッチンの場合は全体のインテリアと融合する様にデザインしています。
今回は、昨年完成した横浜の家を事例に、オーダーキッチンで、どのようなことができるかご紹介します。
<キッチンとトール収納>
横浜の家は、キッチンとダイニングとの間にH1100のバーカウンターの様なアイランドがあります。
ダイニングからキッチンが見えすぎないように高くしています。
キッチンには、シンクとコンロがあり、左には目線の高さにオーブンレンジをビルトインし、その下にコーヒーステーションを備えたトール収納を設けました。
キッチンに取り入れた機能をご紹介します。
1、オリジナルのレンジフード
隠蔽式のフードを使えば、キッチンのデザインに合わせて、レンジフードもオリジナルを作ることができます。
今回はASKOの隠蔽式レンジフードを使用し、コナラハウスさんに作って頂きました。
コナラハウスさんはフード造作に慣れていらっしゃるので、メンテナンスも考慮して素敵に作って下さいます。
2、ペーパーホルダー入れ
キッチンペーパーは使用頻度が高いものの、置き場に困るキッチンアイテムの一つです。
すぐに手に取れる場所に欲しいものの、外に出しておきたくないものでもあるので、シンク左のゴミ箱上引き出しに、専用のホルダーを作りました。
3、コーヒーコーナー
トール収納の一部をオープンとし、コーヒーマシーンを置く専用スペースを設けました。
キッチンと同じく奥行きが650mmあるので、奥の方に置いたものも取り出しやすいように、台が引き出しのように手前にスライドさせられるようにしています。
4、スパイスボックス
オーブンの後ろにあるスペースを活用し、スパイスラックを作りました。調理中に、側面の壁をプッシュすると、スパイスが出てきてとても便利です。
<アイランドキッチン>
キッチンとダイニングの間に設けたアイランドキッチンは、高さを1100mmとし、キッチンが片付いていなくても、目隠しできるように設計しました。
1、セカンドシンク
ご主人がお酒を嗜みながら、フルーツやカッティングボードを洗える小さなシンクをアイランドに設けました。
2、野菜専用収納スペース
玉ねぎやジャガイモ用に底が網状になっている引き出しを作り、風通しの良い収納スペースとしました。
3、水筒収納スペース
お子さんのいらっしゃるお住まいだと、水筒の数が多くなります。
少し濡れた状態で収納しても乾くように、野菜スペースと同じように、底が網状になった奥行きの深い引き出しを設けました。
4、炊飯器・家電スペース
炊飯器は、使用する際に湯気が出るので、上部にスペースがある場所に置いたり、引き出し式の収納棚に置いたりすることが一般的です。
こちらはコナラハウスさんのご提案でオープンな棚の奥に湯気を吸収する機械を取り付け、スマートに炊飯器が収納できるようにしました。
5、お盆やトレーの収納スペース
お盆やトレーの収納位置も悩みの一つではないでしょうか。
毎日使うものなので、シンク後ろの一番使いやすい場所に立てて収納できるスペースを設けました。
<Design Source>
扉材:突板、塗装色 Gravel Gray 2127-30/Benjamin Moore
天板:Ethereal Glow/silestone
ハンドル:キャビネット ハンドル #1 Satin Brass
ノブ:キャビネット ノブ #2 Satin Brass
<フルオーダー家具の製作をお願いできる会社>
この横浜の家は、モダンファームハウスがインテリアテーマでしたので、家具の様なキッチン製作が得意なKONARA HOUSEさんに製作をお願いしました。コナラさんはご自身がとっても素敵なデザインをされていらっしゃるので、金物、ディテール、設備などたくさんアドバイス頂き、進めました。
その他、弊社でよくお願いする会社はジクートさんです。ジクートさんには、約10年前に齊藤の自宅キッチンをつくっていただき、細かな要望も実現下さり、メンテナンスもしっかりして下さるので、その後も様々な物件で製作をお願いしています。
既製品も、様々な機能が備わっており、使いやすく、クローズドな場合は弊社でも採用しています。
しかし、オープンの場合は最初からキッチンに予算を多く配分し、オーダーにするのがお勧めです。