腰高窓に使うカーテンはどう選ぶ?アイデアと選び方を丁寧に解説

インテリアでも存在感が大きいウィンドウトリートメント。縫い方、素材、取り付け方法等、なかなか思ったような形にするのは難しく、utideでも毎回悩みながらご提案をしています。ウィンドウトリートメントは奥が深いので、何回かに分けてブログでご紹介しようと思います。

 

1回目は、腰窓の場合のアイデアと選び方についてお話しします。utideの考え方が正解ではないかもしれませんが、一つの参考になれば幸いです。

 

ウィンドウトリートメントとは?

カーテンやロールスクリーン、ブラインドなど、窓まわりを装飾するものの総称として使われています。

 

腰窓

腰窓とは、床までではなく、腰より上の窓のことを言います。窓が床までないので、カーテンの長さを悩むと思います。

 

床までにする?
腰までにする?

 

そして、形状(縫い方)も迷うと思います。
utideでは腰窓の際は以下4つで考えます。

 

1)床までのカーテン
2)窓下+10〜15センチのシェード
3)カフェカーテン
4)ウッドシャッター
腰高のカーテンにすることはありません。

 

1)床までのカーテン

空間の中で1箇所だけ腰窓で他が床までの窓の場合、床までのカーテンにすることが多いです。カーテンを閉めた時に窓が連続して見えるからです。開けた時は他と見え方が異なりますが、そこまで違和感は感じません。腰窓の下に家具を置く想定がない場合は、是非お勧めします。

 

この2つの事例の写真をよくご覧いただくとカーテンは床までですが、窓は腰までです。LD(リビングダイニング)を一つの空間としてデザインする中で、窓面のデザインを連続させるために、腰窓も掃き出し窓同様に、床までのカーテンとしました。

 

高輪の家

御殿山の家

 

2)窓下+10〜15センチのシェード

腰窓は下に物を置くために腰窓にしている事もあります。例えばデスク、ベッド、ソファーを置くなど。そういった場合は、下に置く家具に応じて長さや幅を考慮しています。またシェードで大事なのは枠外にするか、枠内にするのか。そして、枠外にした場合は天井付けにするのか、正面付けにするのかです(utideでは枠外の場合は必ず天井からにしています)。

 

・枠内

枠内の場合は、枠周りにモールディングを回したり(額縁の上にモールを回す)、窓台を壁より少し長く出すなど工夫しています。シェードを開けた時に窓上部にシェードが溜まってしまうことが難点ではありますが、「窓を大きく開く」事ばかり重視せず、シェードも景色の一部として捉え、あえて上まで上げずに半分ほど下ろしている状態がutideとしてはお勧めです。

 

渋谷の家

葉山の家

・枠外

枠外にする場合は、必ず天井からにしています。構造的に許せば、織り上げボックスを作り、シェードが上がった時にシェードが天井の中に隠れるようにするのがベストです。長さは窓下+10センチ〜15センチにする事が多いですが、天井の高さや家具とのバランスで決めています。幅も窓幅+10センチ前後を基準としていますが、スイッチ・家具との関係で決めています。寝室の場合はできる限り光が漏れないように、幅も長さも長めにしています。(左:大宮の家右:神楽坂の家

 

3)カフェカーテン

カフェカーテンは実はメルヘンでキュートな感じと思い、ずっと避けていました。しかし、素材・縫製方法・ポール次第でとても素敵になるとわかり、今ではutideの定番になりつつあります。目線の高さは隠したいのだけど、その上に見える景色は取り込みたい場合に特に有効です。脱衣スペース、洗面所、キッチン、ファミリールーム、寝室等などにお勧めです。

横浜の家(過去のブログで詳しくご紹介してます)

 

4)ウッドシャッター

ウッドシャッター はシャッターそのものが美しいので、外の景色があまり美しくない時、空間にアクセントが欲しい時などなどに用います。問題としては、ただウッドシャッターを付けただけではNGです。額縁(モール)を回すことで、窓回りが素敵になるのでお勧めします。

 

浜松の家

高輪の家

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