フロアタイルのデザインアイデア-事例とともにご紹介

今回はタイル好きの方、必見のブログです。

 

フロアタイルは水回りには一般的ですが、リビングや玄関など、メインの場所にもタイルを使用されたいというお客様はたくさんいらっしゃいます。芋目地・馬目地といった貼り方はご存知の方はいらっしゃるかと思いますが、今回はフロアタイルをデザインして貼った事例をご紹介したいと思います。

 

弊社でも、様々な事例を参考にしながらオリジナルなデザインを考えていきますが、その過程も合わせてご説明できればと思います。

 

まずは、麻布の家の玄関ホールを事例に、どのように考え、どのように施工指示をしているかをご紹介します。

 

<デザインの方向性>

クラシカルな家具と、たくさんのアートをお持ちのお客様で、インテリアデザインを考える段階でどこに何を置くかを一緒に考えたプロジェクトでした。玄関ホールが広く、通路幅も1200mm以上、玄関を入って正面が壁というレイアウトでしたので、玄関を入ってすぐに広がるスペースを象徴的なデザインにしたいと考えました。

 

床は以下のような海外の事例を参考にし、3種類の石とタイルを使用し、ボーダーの枠を回したデザインにしています。

パブリックゾーンである来客用トイレまでを一続きの床としてデザインすることとし、黒と白の石をどう組み合わせていけば美しく納まるかを何パターンも色を塗り分けながら検討を重ねました。

<タイル屋さんへの指示>

タイル屋さんにはこちらの指示書をお渡しして、現地で細かい納まりを打合せしながら、仕上げていただきますが、考え方としては以下の通りになります。

まず、こちらの物件はリノベーションですので、現地の寸法を大工さんに測っていただき、だいたいの広さを把握して図面で検討します。「真物 (※単体を切断せず既成品寸法のまま使用すること) 」と図面に記載がありますが、なるべく費用効率よく施工もしやすいように、規格サイズそのままを使用できる箇所を考えます。

 

あとは、現場の寸法は決まってくるので、貼り分け・概算の寸法はこちらで決めつつ、「現地合わせ」の箇所は現場の職人さんにお任せする流れになります。

 

その他にも弊社では、床タイルをデザインした事例がいくつかございますので、順番にご紹介します。

 

1. 横浜の家/バスルーム

憧れの置き型のバスタブとシャワールームという組み合わせのバスルームです。バスタブの下にまるでラグを敷いたようなデザインになるように、石とタイルを組み合わせました。


中央は、天然石のモザイクタイルを用いました。その周りは、細いボーダーのタイルをまわし、縁を取っています。大きなタイルは、浴室用の滑らないタイルを選定し、機能的にも考えた組み合わせになっています。

2. 横浜の家/来客用パウダールーム

縁取りするデザインには、このようなパターンもあります。

こちらは中央を格子状にしたデザインですが、3種類の天然石を貼り分けています。

 

3. 横浜の家/2階洗面所

一つのタイルを使用して、模様を作り上げるパターンもあります。こちらのプロジェクトの洗面所の床は、壁際に枠をまわし、中央をヘリンボーンで貼っていただきました。サイズ73×297mmの細長いタイルを用いています。タイルは、平田タイルのNOL-730Bです。

4. 赤坂の家/廊下

異素材の見切り材を使用し、デザインを作ることもあります。こちらは、真鍮の見切り材をまわして、シンプルでありながらも、空間のアクセントになるような床を作り上げました。

このような貼り分けが実現できるのは、タイル職人の方のご協力があってこそです!手間もかかりますし、綺麗に貼る技術も必要なので、本当にいつも感謝しております。

 

そして、手間がかかるということはコストもかかります。家の中で、「ここはこだわりたい!」という場所を決めて、チャレンジされるのが良いかもしれません。

 

ぜひ参考にしていただけると幸いです。

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