ハウスYH、4年間ありがとう!
utideとして事務所を借りたのは、4年前。それまで15年以上、自宅で仕事をしていましたが、コロナ禍で来客があるのは厳しいと思い、事務所を借りることを決意。自宅から数分の場所にある、この物件を見つけ、前の方が退去した日に内見して即契約しました。
<大好きだった場所>
場所は神山町の住宅地。
木造2階建ての建物で、1階に大家さんが住んでおり、2階がアパートになっています。外階段を上がって一番奥の部屋を借りました。1ルームではありますが、ちょっとした玄関と廊下があり、キッチンも独立していることが決め手でした。部屋に入ると正面と西側の壁に窓があり、渋谷とは思えない緑と抜け感がありました。
入居前に、ドアや窓枠を新品に替えると言われましたが、懐かしさを覚えるような、経年変化した木製の窓枠・巾木・ドアが素敵で、そのままにして欲しいとお願いしました。壁紙やカーペットは希望のものを張ってもらうことができました。
お隣の庭の木は、春には葉が青々としげり、秋には栗が実ります。
夏は暑く、冬は寒く、そして地震が来ると恐怖を感じる建物ではありましたが、とても良い環境でした。
南側のシェードは事務所ができた時にioniaさんからプレゼントいただいたものです。西側の窓は、いつか買おうと言っていたのに、結局シェードの残布のまま4年が過ぎてしまいました。
毎日15時になると、お隣の敷地からラジオ体操が流れてきます。はじめはびっくりしましたが、おやつタイムを知らせるチャイムのようでした。忙しい中でも、みんなでここでお茶をするのも大好きでした。岡部さんが入れてくれるコーヒーでお菓子を食べる時間は至福のひとときでした。
1Fには一人暮らしの素敵な大家さんが住んでらっしゃいます。お話し好きな、チャーミングなおばあさまで、下で偶然お会いすると、話し込んでしまうこともしばしば。来客があると声が聞こえてきたり、娘さんからも何かあったときは・・と連絡先をいただいたり、とてもよくしていただきました。
<utideの成長を見続けてくれた場所>
この事務所では思い出がたくさんあります。事務所を借りたと同時に、最初の社員を迎えました。
utideの知名度が低いからと、インスタを本格的に始めたり、コンクールに応募していたのも、この頃です。
海外輸入も積極的に行うようになり、海外から届いた巨大な照明や大量のつまみ類が入った段ボールが、山積みになったこともありました。そこからひとつずつ取り出して、検品作業をした時は、通路がないくらい物が溢れていました。床いっぱいに紙を広げて、実寸大のテーブルサイズを検証したり、モールディングも実寸大の紙でつくって壁に貼ったり。デザインの詳細検討も、たくさん行なってきました。
昨年から、メンバーが少しずつ増えていきました。1テーブルで6席しかないので、お客様や施工会社が一同に会する打合せの時は、席が足りず、その時間だけ近くのカフェに行ってもらうようなことがありました。ありがたいことに、案件も増えてきて、物件サンプルも探せないほど物が溢れてくるようになり、もう少し広い事務所を探すことになり、ついに12月18日にお引越しをしました。
<これまでの4年間と、この先>
この4年間でutideは想像以上に飛躍したと思います。個人からチームになり、物件の数も増え、いただく案件のボリュームも大きくなり、知らず知らずのうちに認知度も上がってきました。固定費が支払えるか不安に思いながら、契約した最初の頃が本当に懐かしく、まだ4年しか経っていないのが信じられないぐらいです。この事務所を離れるのはとても淋しいですが、本当に感謝しています。私も社員も、いつかまたチャンスがあればハウスYHに戻ってきたいという想いです。
新事務所は、渋谷の南平台です。
コの字形のひとつづきの部屋ですが、神山町の事務所の倍以上の広さになったので、ミーティングエリアと執務エリアに分けることができました。
ミーティングは、サンプルルームを兼ねており、普段はカタログやサンプルを広げながらデザイン検討することができます。
執務エリアは、一人ずつのデスクを購入予定です。物件ごとにサンプルを管理するエリアも設けました。
実はまだ工事途中の箇所もあるので、完成しましたら新事務所のルームツアーなども行いたいと思います。
まだ見慣れない環境ではありますが、新しい棚に並んだカタログやサンプルを見て、ここでの業務が始まることにワクワクしています。また、この事務所の広さに見合う頑張りをせねばと気が引き締まる思いです。
これからのutideもどうぞよろしくお願いいたします!
【新事務所】
東京都渋谷区南平台町4-8
南平台アジアマンション708