アクセントクロスの使い方とアイデア

アクセントクロスとは、空間の「アクセント」として使う壁紙のことです。カラフルだったり、素材感のあるクロスで壁を仕上げているお部屋をご覧になったことはありませんか?

 

弊社でもよく子供部屋、クローゼットのオープン棚、トイレ、ファミリールーム等に使っています。
インスタのDM等でご質問も多いので、使ってみたくても、どこでどのように使用するのか迷われる方や、チャレンジできずにいらっしゃる方がいらっしゃるかも?と思い、今回は、弊社の事例から、アクセントクロスの使い方とアイデアをご紹介したいと思います。

 

<アクセントクロスをどこで使うか?>

弊社では、あまり壁1面をドーンとアクセントクロスで仕上げることは少ないかもしれません。どちらかというと「チラッと見える」時に驚かれるような使い方をしています。

 

例えば、

 

・キッチン・ダイニングから「チラッと見える」ファミリールームやゲストルーム
・ドアを開けたら「あっと驚く」トイレ
・お気に入りのバッグやジュエリーを置くWIC内の「気分をあげる」オープン棚
・「期間限定」のキュートな子供部屋(成長するともっとシンプルな壁紙に 等。

 

お部屋の中での「アクセント」というよりも、お家全体の中での「アクセント」を考えて使っています。
事例写真をご覧いただきながら、貼り方のアイディアをご紹介します。

 

<ファミリールーム>

ファミリールームはキッチンやダイニングに接していることが多いと思います。ファミリールームにアクセントを入れると、チラッとダイニングからキッチンから見えるのでお勧めです。

 

【緑ヶ丘の家】
緑ヶ丘のファミリールームは、キッチンに接しており、キッチンの反対側にリビング・ダイニングがあります。そのため、キッチン越しにダイニングからファミリールームがチラッと見える関係性を生かして、壁1面にSandersonのアクセントクロスを貼りました。

 

【横浜の家】
横浜の家のファミリールームは、キッチンの隣に配置しています。アーチの開口で緩やかに空間は仕切っていますが、ダイニングから除けば「チラッと見える」ので、キッチン・ダイニングで用いているネイビーのラインが入ったチェック柄のクロスで全面を仕上げました。ベンチもネイビーで作り、ネイビーを用いた柄物クッションも加えています。

 

<ゲストルーム>

ゲストルームをリビングに隣接して設ける場合は、リビングの「アクセント」としてゲストルームにアクセントクロスを用いています

 

【横浜の家】
普段はライブラリーで、且つ来客時にはゲストルームとしてお使いになるゲストルーム。
リビングと隣接しており、リビング正面からみるとグリーンのオープン棚とピアノが見えますが、部屋の中に進むと鳥と植物をあしらった輸入クロスの世界が広がります。巾木や額縁も、造作家具と同じグリーンにし、ワクワクするような空間に仕上げています。

 

【国立の家】
リビングの横に隣接する「和室」、よく見かけるレイアウトですよね?
ただリビングは「洋のデザイン」和室は「和のデザイン」なので、どう隣接させるかは悩みのポイントですね。国達の家では扉を閉じるとリビングは「洋」にまとまるよう扉をデザインし、扉を開けると「和」となるように、アクセントクロスを用いました。アクセントクロスは唐帳さんのもの。柄を選び、仕上げはリビングの仕上げ色に合わせて作って頂きました。

 

<こども部屋>
子供部屋は期間限定だからこそ、色や素材で楽しむことをお勧めしています。ただ子供のおもちゃや作品は「カラフル」なのであまり原色は使わないようにしています。今回はアクセントクロスのご紹介ですが、カーペットをカラフルにしたり、壁一面にボルタリングの壁を設けたり、ブランコを設置したり。子供部屋で過ごす時間が長いのは小さい時ですので、是非何か遊びをいれて楽しんで頂きたいです。

 

こちらはの物件では、当初のリノベーション から11年後に、2度目のリノベーションを行わせて頂きました。
リノベーション当時から設置していたアクセントクロスを活かしています。当初のリノベーションではベッドの横一面にNina Campbellの輸入クロスでしたが、今回のリノベーションではベッドを90度回転させ、ベッド左右に造作家具を設け、ベッドヘッド側に当初のアクセントクロスを残しました。

 

<WIC>
クローゼットはギューギューに洋服を詰め込むことが少なくないと思いますが、クローゼットの一角に「見せる場所」を設けると気持ちが一気に上がると思います!広くなくて良いので、そういった「見せるクローゼット」を作ることをお勧めします!

 

お家全体は白と黒をテーマにしたインテリアなのですが、クローゼットは「黒」のお部屋でした。天井、壁、床も真っ黒の中で、クローゼットの突き当たりの壁だけ幾何学模様のクロスに。クローゼットを開けると「見せる棚」に飾られたお気に入りのバッグをみながら、毎日気持ちが上がる!と大好評でした。クロスは、Osborne&Littleのものを使用しました。

 

<ベッドヘッド>
弊社ではドーンと壁1面にアクセントクロスを貼ることは少ないのですが、ベッドヘッド面にはよく用います。ただ貼るだけでなく、照明と一緒に考えるととても効果的です

 

【鎌倉の家】
グレー・シルバーの幾何学模様のクロスをベッドヘッド面の壁に。このクロスに合わせてブラケット、サイドテーブル、ベッドも選び、全体の空間として混じり合うようにデザインしています。こちらは、Jim Thompsonのクロスのものです。

【南麻布の家】
ダークグレーの幾何学模様のアクセントクロスをベッドヘッド面の壁に。このクロスに合わせてペンダントはゴールドに。そしてお気づきですか?実は上の「鎌倉の家」と同じサイドテーブルをコーディネートしています。クロス・ブラケットの組み合わせ次第で、全く異なる雰囲気になりますよね。

 

<トイレ>
弊社では、トイレは最もアクセントクロスを用いる場所かもしれません。弊社では、壁1面(たいていトイレの奥が多いですよね)、クロスに貼らず4面全面を仕上げています。狭い空間ではありますが、壁4面を特徴のあるクロスで仕上げることで、ドアを開けると「ワ!」と思わず声が出るような、記憶に残る空間に仕上がります。
面積が狭いので費用対効果も抜群です!

【右】Lorca/Coralie(廃盤)
【左】Cole&Son/ FOLIE 99/5023

 

【右】WALLQUEST/Madison Geometrics LA 32800

【左】 FARROW&BALL/ Bumble Bee

 

クロスは「張り替えられます!」、そしてアートのような楽しいクロスが沢山あります!ただ「貼る」だけではなく、是非家全体のレイアウトや、周囲とのコーディネートを考えながら、お使いになってみてください。失敗しても大丈夫です!張り替えられますので!!

 

そして、素敵なアクセントクロスを使われた事例などがございましたら、是非DMを送ってください!

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